2011年04月21日

Dさんの話

先日書いた、整体師のDさんの話です。

毎週土曜、ボランティアでわが家へ来てくれてます。よつば

旦那の首や背中などを調整してもらって、だいたい40分くらい。

旦那みたいに、病気で家から出ることができない人間にとって、
家まで来てもらえるっていうのは、本当に助かります。


ただ、毎週っていうのはさすがに気が引けるので、当初は
お断りしてたんです。

そんなとき、彼の口から飛び出したセリフに仰天しました。

「いえ、いいんです。 僕も同じ、障害を持った者として、
自分が少しでもお役に立てるなら、何かしたいと思っているんです。」




・・・・・・・??障害?

わけが分からず、何度も「は?」と聞き返しました。


全然知らなかったのですが、なんと彼は、目が見えないらしく。

片目は完全に失明。
もう片方も、ぼんやりしか見えない。

コンタクトで矯正して、0.3だそうです。

本当にびっくりしました。全く分からなかったんです。

だって、普通に字を書き、普通にパソコンもされてます。

車も普通に運転し、階段も普通に上がる。


普通にされてるから分からなかった、と伝えると、
小さい頃からそうだったから、もう感覚で分かるように
なってるんだそうです。


ちなみにうちの旦那は、人工呼吸器をつけているので
障害者手帳を持っています。


「障害を持った者には、持った者にしかわからない苦しみがある。
僕は、自分と同じ境遇の人達を、少しでも助けるお手伝いをしたい。」

と言っていただき、結局はご厚意に甘える形となりました。

Dさんは、私よりかなりお若い方です。
私がDさんくらいの年齢だった頃は、目先の楽しみしか
追ってませんでした。

Dさんは、視力というハンデに打ち勝って自動車免許を取り、
ビジョンを持って仕事をしている。

自らも障害を抱えながら、前向きに生きているDさんには
敬服します。

彼の人生観、生き方には、私が大いに学ぶべきものがあります。

この出会いに感謝しなくてはなりません。よつば


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Posted by プーゲンビレア at 17:54│Comments(0)在宅看護
 
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