唄声よりも高い空

突然ですが、６月12日（金）に、長崎へ引っ越すことになりました。

理由は色々ありますが、まず第一に
「そろそろ帰って親孝行したい」という旦那の気持ちがあったからです。

「自分の好きなように暮らしてきて、今まで親には
自由にさせてもらった。だから、もうそろそろ帰って親孝行したい。」

そう旦那が言い、私もそれに賛成しました。

正直、私自身も、周りに頼る人のない沖縄での
在宅看護に限界を感じていたところでもありました。
父が一緒に住んで、色々と助けてはくれていますが、
その父ももう高齢です。あまり無理はさせられません。

親孝行は、親がいてこそできるもの。
できることを精一杯やって、今までたくさんいただいた愛の、
恩返しをしなくちゃいけませんね。



旦那は、長崎出身です。
高校を出てすぐ関西に出てきて、一人暮らしを始めました。
そして関西の大学に入り、そのまま関西の会社に就職しました。
そして私と結婚し、ずっと関西に住んでいました。

それが、ある時突然、仕事を辞めて沖縄へ移住すると
言い出したのですから、さぞかし義父母は驚いたと思います。
しかもその息子が、ガンという病気にかかったのですから。
そして沖縄へ行ったと思ったら、「治療に専念するために
仕事をしない」と言って、無職で暮らし始めたのですから。

遠く離れた沖縄で、愛する息子がガンで、働けない状況に
なって暮らしている。
お金もないのに、どうして暮らしているのか。
ちゃんと食べているのか、病気の状態はどうなのか・・・。

本当に、心配をかけたことと思います。


沖縄で暮らして２年半。
色んな人に出会い、とてもよくしていただきました。

いやな思い出など、何一つありません。
皆さん、何かと気にかけて下さいました。

畑で採れたお野菜をいただいたり、作ったおかずをいただいたり。

お忙しい中、足繁く、旦那のお見舞いに来て下さったり。

私が心を病んだときは、遠くから車を飛ばして駆けつけ、
一緒にいて下さったり。

心の持ち方を指導して下さったり。




お世話になった、お一人一人の顔が、浮かんできます。
沖縄で触れた、皆さんの暖かいお気持ちは忘れません。
旦那の看病が沖縄でできたことを、ありがたく思っています。

必ず旦那のガンを治し、今度は皆さんに恩返しをします。
それまで、どうか見守っていて下さい。
このブログは、引っ越してもずっと続けます。