2009年09月27日

「祈り」の力、「愛」の力

今日、ある方が旦那のために祈ってくださいました。
心から感謝します。

「祈り」は、不思議な力を持っています。リボン
そして「愛」も不思議な力を持っていると思います。リボン


旦那が危篤状態になったとき、ガンの患者会のお友達
Oさんが、「祈りは通じるよ」と言ってくださったことで、
それまでまともに祈ったことのない私が、
生まれて初めて真剣に祈りました。

Oさんは、「周りの人に感謝すること、人だけじゃなく物にも
感謝すること、そして、心から真剣に祈ること」を
教えてくださいました。

旦那の顔が白くなり、目の瞳孔が開き、意識が完全になくなって
呼吸が停止したあのとき、
すぐに人工呼吸器の処置をしてくれた医師。

昼も夜も看護してくれた看護師の方々、

皆さんのおかげで、旦那の命がつなぎとめられている。
ありがとう。

旦那が寝ているベッド、旦那に空気を送ってくれる人工呼吸器、
呼吸器から出た空気を旦那の肺まで届けてくれる、
喉に差し込まれたチューブ・・・
ありがとう。

目にする物すべてに、心の中で言い続けました。


ベッドにごろんと横たわった、旦那の体。
空気は人工的に送られているだけ。
手を握っても反応はない。
ピクリとも動かない体。

それでも必死に、真剣に祈りました。


そしてできる限り、旦那の耳に口をつけて、「愛してるよ」
と言い続けました。

意識はないと言われた患者でも、耳だけはちゃんと聞こえている、
というのを、以前テレビで見て知っていたからです。


夜は、ベッドの横で床に寝ころび、
今までお世話になった方の顔を一人一人思い浮かべて、
「○○さん、ありがとうございます。感謝します。」
「△△さん、ありがとうございます。感謝します。」
「□□さん、ありがとうございます。感謝します。」
と、順番に言っていきました。

家族から始めて、親戚、友人知人、病院のスタッフ、
習いごと関係、これまで2人が関わり、お世話になった方を
すべて思い浮かべ、お礼を言い続けました。

そして最後は、旦那の手を握りしめて、手から旦那に念を送りながら、
「Kちゃんは生きる。」「生きる」「生きる」
と強く念じ続けました。

毎日毎日、それを続けました。
そして毎日、耳にぴったり口をつけて、「愛してるよ」と言うことも続けました。

1週間後、旦那の自発呼吸が戻ったときは、
本当に、この世の全てに感謝しました。


ピカピカピカピカピカピカ

今でも、
「この数日間がヤマです。お亡くなりになる可能性が高いです。
お時間がありません。ご家族を早くお呼び下さい。」
と言われたあの瞬間を、思い出すとつらいです。

でも、それがあったからこそ、今、ニコニコ笑って私の話を
聞いてくれる旦那の顔を見ると、嬉しくて愛おしくて、
たまらなくなります。

旦那が病気をしてくれたおかげで、私は「祈る」ということ、
「感謝する」ということを知りました。
そして「旦那を愛する」ということも。

ガンの患者学研究所のセミナーで、川竹代表が
毎晩、寝る前に奥様に「愛してるよ」と言ってから寝る、
という話をしてくださいました。

それを聞いてから、私たちも同じようにしています。リボン

毎晩、「愛してるよ」と言ってから寝ます。
そうすると、少しくらいイヤなことがあっても
優しくゆったりした気持ちで眠れます。

今日も旦那に寄り添って、「愛してるよ」と言ってから寝ます。。。リボン


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Posted by プーゲンビレア at 21:55│Comments(0)こころの話
 
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